Q.マンションを購入して5年が経過し、来年から固定資産税が上がると聞きましたが、どのくらい上がりますか?
A.固定資産税の税額につきましては、マンションは6年目以降、一戸建ては4年目以降上昇します。
1.固定資産税額とは?
固定資産税は土地や家屋などの「固定資産」を所有していることに対して課される地方税です。
税額は固定資産の評価額に基づいて算定されます。
評価額は、公示地価を基準としたものであり、3年ごとに評価額が見直されます。
2. 新築住宅と中古住宅の固定資産税の違い
新築住宅と中古住宅では、固定資産税の軽減措置が異なります。
2.1 新築住宅
新築住宅の場合、以下の期間、建物の固定資産税額が2分の1に軽減されます。
マンション: 5年間
一戸建て: 3年間
この軽減措置は「新築住宅用減免措置」と呼ばれ、建物の経年劣化による価値下落を考慮して設けられています。
しかし土地の固定資産税額は対象外となりますので、ご注意ください。
2.2 中古住宅
中古住宅の場合、新築住宅のような減免措置はありません。
但し、建物評価額は経年劣化により年々減額されていきますので、それに応じて建物固定資産税も減額されます。
3. 6年目以降の固定資産税額の推移
新築住宅の場合、6年目以降は建物の固定資産税額が2倍近くになる可能性があります。
これは新築住宅用減免措置(2分の1)が終了し、建物の評価額が本来の価格に戻るためです。
但し、6年目以降(一戸建ては4年目以降)の建物評価額は中古住宅と同様に経年劣化により年々減額されていきますので、それに応じて建物固定資産税も減額されます。
4. ライフプランへの影響
固定資産税は住宅購入後の大きな支出の一つです。
特に新築マンションの場合は6年目以降(一戸建ては4年目以降)に固定資産税額が大幅に上昇する可能性があるため、事前にしっかりとライフプランに組み込むようにしておくことが重要です。
4.1 ライフプランの見直し
事前に固定資産税の上昇を考慮していなかった場合、住宅ローン返済計画や家計支出を見直す必要があります。
また、将来的な修繕費などの支出も考慮し、余裕を持ったライフプランを立てることが大切です。
5. まとめ
固定資産税は住宅購入後の家計に大きな影響を与える税金です。
新築住宅と中古住宅では固定資産税の扱い方が異なるため、購入前にしっかりと理解しておくことが重要です。
また、6年目以降(新築一戸建ては4年目以降)の固定資産税額の上昇を考慮し、ライフプランを見直すなど、早めに対策を講じることが大切です。
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