地方の不動産投資は魅力的?

Q.不動産サイトを見ていると、地方の投資用不動産の利回りは10%を超えているのも多く、都心の物件とは比べ物 

 にならない高利回り物件ばかりですが、投資しても大丈夫ですか?

 

A.地方の投資用不動産は、その高い表面利回りから、都心の投資物件と比較すると特に魅力的に感じられます。

 しかし、地方の物件を検討する際には、いくつかの要素を考慮する必要があります。

 

 まず、将来の人口減少を考慮することが重要です。

 都心のように人が集まってくる地域では問題となりませんが、地方では空室リスクが不動産投資の最大の要素とな 

 ります。

 特に地方は持ち家比率が60%以上と高く、賃貸需要が少ない地域も存在します。

 そのため、検討する物件の所在地域に需要があるかどうかを判断することが必要です。

 

 例えば工場などを誘致している自治体であれば、地元以外からの労働者も勤務されるため賃貸需要が見込めます。

 そのような地域で、近隣物件よりも比較優位性があれば魅力的な物件となります。

  

  購入に際し、アパートローンなどの融資を利用する場合は事前に金融機関に相談しておく方が良いです。

 現在利用されている金融機関が、どの地域まで融資対象になるのかを把握しておかなければ資金調達は難しくなり 

 ます。

 もし難しいようであれば物件周辺の地方銀行や信用金庫などにも相談し、資産運用に支障がない条件で資金調達が

 できるよう打診する必要があります。

 

 また、購入後の管理についても検討することが必要です。

 遠方の物件の場合、自身で管理することは難しく、地元の不動産管理会社に委託することが一般的です。

 入居者との間に入り、円滑に経営をサポートしてくれる管理会社がいなければ、物件価値の低下につながる可能性

 があります。

  

 これらの点を考慮し、地方の投資用不動産を検討する際には、十分な情報収集と慎重な判断が求められますので、

 ご検討の際にはいつでもご相談ください。